【報告】第2回ビデオ学習会 
2011年5月27日(金)


5月27日(金)、文京区民センター3階3A会議室で 第2回ビデオ学習会がありました。

 ◆Ustreamはこちら
学習会生中継動画(録画)


シリーズ 
「映像証言に探る731部隊」

 日本軍731部隊等は、1930年代以降、細菌兵器の製造・開発のためにハルピン等で人体実験を行って中国人などを多数殺害し、さらに1940年以降、中国各地でペスト菌やコレラ菌などを用いて細菌作戦を実行しました。細菌戦によって死亡した中国人の犠牲者数は少なくとも数万人にのぼると思われます。
 1997年に提訴された細菌戦裁判において、裁判所は、731部隊等による人体実験と細菌戦の事実を認定しました(02年東京地裁、05年東京高裁)。
 しかし日本政府は、未だに731部隊等が行った戦争犯罪行為を一切認めていません。この日本政府の不誠実な姿勢に中国の細菌戦被害者は憤り、強く批判しています。私たちは、映像に記録された貴重な証言を通して、731部隊・細菌戦問題を考えていきたいと思います。10回のビデオ学習会を予定しています。


◇ビデオ解説と問題提起
「UNIT731−天皇は知っていたか」

ゲスト 
西里扶甬子(ジャーナリスト)

 コーディネーター 
近藤昭二(ジャーナリスト)

○今回上映する『UNIT731 ―天皇は知っていたか』は、森村誠一氏の『悪魔の飽食』に触発されて、英国TVSが制作し、ITVから放映したものです。この番組は、昭和天皇が731部隊・細菌戦に関与していたかどうか、細菌戦部隊が奉天の俘虜収容所で連合軍の兵士たちにも人体実験を行なったかどうかという問題をとりあげていたために、英国で大きな反響を呼びました。
○今回は、本作品にかんして日本での取材リサーチャーとインタビュウアーをつとめたジャーナリスト西里扶甬子氏をゲストにお招きして、取材時の話などをうかがいます。
○本作品のために行われた幹部隊員笠原四郎氏や所安夫氏へのインタビューで、番組には割愛されている部分の補足解説も行います。また放映後5年目に英国で出版されたピーター・ウイリアムズ/デビッド・ウォーレスの著作のための再取材の裏話(旧軍情報参謀有末精三氏と陸軍省軍務局員新妻清一氏の証言)や、これまで一部しか公開されていない映像(奉天俘虜収容所解放時の写真)も公開します。