《シリーズ・『裁かれる細菌戦』 vol.3_115ページ》






題である。攻撃は専門の方がやる。防御はわれわれがしなければならない任務で、これが特に大切である。
・敵の意図を察知し、これをすばやく処置する─このために周到な準備と研究をしておかねばならない。
・各個人が予防法をしっかりやる、不断(ママ)の訓練方法が必要。病気になると精神的に打撃を受ける、思い切って処置をすることが必要。
・上の指揮官が先頭に立って伝染病を叩くことが重要。軍隊だけでは処置ができない。平常からその地方に伝染病の防ぎ方を指導しておく。
・あれを使うと非人道的だと言われるのが恐ろしいから、また使えば外がどんどん使うようになるから使わないのだとも考えられる。今使用しないから大丈夫だと考えるのは危険で、これを使わないのは近い将来戦場に於いて、大規模に使われるのじゃないかということも考えられる。奇襲をやるということがあり得ると、細菌兵器の使用を示唆している。

 牧軍医中佐の話は、細菌兵器は影響がすぐに現れないこと、いったん汚染させれば影響が長く続くこと、しかも使用を悟られずに実行できること、など様々な特長をあげて、細菌戦の実戦を視野に入れた内容となっている。中でも、ペストなどに感染させたノミを上空からばら撒く、という方法は、まさに常徳で実行した細菌戦と同じ手法である。

前ページ次ページ

▲トップに戻る