私たちは、中国人180名が起こした「731部隊細菌戦裁判」を支援しています。
 裁判は、まず1997年8月、細菌戦被害者108名が日本国を被告に謝罪と賠償を求めて提訴して始まりました。被害地は、浙江省の衢州・寧波・義烏・崇山・江山、湖南省の常徳でした。また、1999年12月、浙江省東陽、塔下州、湖南省常徳の市街地周辺の人々など72名が第二次裁判を起こしました。江山はコレラ被害、他はすべてペスト被害です。現在は、第一次と第二次は併合されて審理されています
 この裁判は東京高裁で審理中です。東京地方裁判所は原告らが申請した人証中の証人11名と原告7名の合計18名を証拠採用しました。18名の証人と原告の証言は、2000年11月から2001年3月までの6回の裁判で、世紀をまたいで行われます。いずれも歴史的な意義をもつ貴重な証言です。特に細菌戦被害者である原告たちの怒りの声は、日本総体の責任を問うものであり、あらゆる階層の日本人が襟をただして聞くべきものであります。
 私たちの願いは、18名の証言の内容を伝えるこれらの文書が、広く普及して多くの日本人に読まれること、また、この貴重な証言が記録として永く後世まで伝えられることです。